すでに、FRBは利下げ(3会合連続)を続け、短期国債の買い入れを始めるなど、量的金融引き締めを停止すると同時に、量的金融緩和に舵を切った。バーゼル3の自己資本比率規制は緩和する、という。これによって、短期金利の低下が加速する。急落中のハイテク系セクターは買い場を迎えつつある。
まさに、FRBの金融政策は火に油を注ぐようなものだ。いよいよ、アメリカの株価バブルは2026年に佳境を迎える。MSCI USAのPBRは5.6倍と、ITバブル時の5.8倍に迫っているが、熱狂相場はこれからが本番となろう。そう、相場は最後が大きい、という。投資家は狂気乱舞の状況となる。
日本も同じだろう。巨額な国際マネーが日本上陸を狙っている。実に、アメリカ市場の時価総額は71兆9446億ドル(1京1150兆円)だ。日本は1100兆円ちょっと。“小粒”すぎる。そこを狙われる。ブラックロック(BLK)の運用資産は1900兆円に達する。日本の資産は土地、ビルを含め、ゴッソリ持っていかれるのではないか。
さて、2026年は九星学では一白水星だ。午年と同様、マーケットには良くないめぐり合わせである。これまで積み上げてきたものが流される。頭の中は真っ白になる。1990年のバブル崩壊、2008年のリーマン・ショックなどが起こっている。もちろん、今年4月7日がそうだったように、急落局面は絶好の買い場になる。
まあ、ジンクス、アノマリーの類(たぐい)にあまり気を使う必要はない。引き続いて、上がったら売る、下がったら買う、の投資の王道を貫くべきだと考えている。この局面はシップファイナンスに注力中の愛媛銀行(8541)、いよぎんホールディングス(5830)、などに妙味があろう。
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