1989年末の日経平均株価はNYダウの14倍!

杉村富生 兜町ワールド

証券会社の若手営業員の皆さんと話をしていると、「バブルじゃないか」との声を聞く機会が多い。確かに、主軸株が短期的に59倍になる現象は異常に感じてしまう。しかし、「あなたは1980年代後半のバブルを知っていますか」と問いかけると、「いや、生まれてなかった」とか、「小学生だった」という返事である。

ちなみに、19891229日の日経平均株価は39815円(PER60倍強)、この年末のNYダウは2753ドルだった。実に、日経平均株価はNYダウの14倍である。単純に、NYダウを14倍にすると、日経平均株価は66万円になる。

これこそがバブルである。現在は5万円前後にすぎない。PERは18.8倍にとどまっている。PBRは1.65倍だ。過熱感はまったくみられない。人々(投資家、営業員の皆さん)は何を恐れているのか。PBRROEに連動する。日本はこの数値がアメリカ企業の半分以下だ。PBRが割安なのは理由がある。

したがって、単純には比較できないが、日経平均株価のBPS30200円である。これを当時のように、5倍に買うと、15万円を超える。あくまでも数字遊びだが、昭和バブルと現状の株価水準、指標を比べるのは無意味(バカバカしい)と理解していただけるだろうか。

PERについていえば現在は18.8倍だ。日経平均株価の1株利益は2681円である。これを60倍に評価すると、16万円超になる。バカバカしい?その通りである。12月の日本市場では東京電力ホールディングス(9501)が戻りに転じ、三井海洋開発(6269)、野村ホールディングス(8604)などが一段高となろう。

12月18日(金曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。

会場は福岡・天神クリスタルビル、筆者(杉村富生)の登壇は15301630です。

演題は『壮大な株高を支えるこれだけの理由!』になります。

入場は無料、ぜひご参加を。

https://www.nsjournal.jp/seminar/20251218fukuoka/

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