日米市場の「バブル説」をどう見るか?

杉村富生 兜町ワールド

12月相場は波乱のスタートになっている。恒例の月初の機関投資家の売りに加え、ふってわいたような日銀の利上げ説(121819日に日銀金融政策決定会合)を受け、利食い急ぎの動きになったようだ。マーケットでは「円安阻止」のムードが高まっている。

反面、ジオスター(5282)、メガチップス(6875)、トリケミカル研究所(4369)、キオクシアホールディングス(285A)、SWCC(5805)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、ナブテスコ(6268)などは好人気である。

もう、師走である。あっという間に、12月を迎えた。クリスマス、そしてお正月だ。最近は1年が早い。まあ、長く生きてきただけに、やむを得ない。10月、11月は広島、岡山、大阪、東京などで講演会に登壇させていただいたが、投資家の皆さんの最大の関心事は「日米両市場ともに、このフィーバーはバブルではないのか」ということ。

確かに、個別銘柄をみると、そんな感じがする。キオクシアホールディングスは47日の安値1510円が1111日には14405円と、9.5倍になったし、助川電気工業(7711)は47日の安値1345円が1021日には12250円と、9.1倍になっている。わずか、67ヶ月の短期間である。

ソフトバンクグループ(9984)は同様に、47日の安値5730円が1029日には27695円の高値まで駆け上がった。こちらは4.8倍だ。ただ、19982000年のIT(インターネット)バブル時には108倍になった。それに比べると、今回はかわいい(?)ものだ。それに、生成AIブームは終わったわけではない、と思う。

12月13日(土)にラジオNIKKEI & プロネクサス共催 企業IR&個人投資家応援イベントin横浜を開催します。会場はTKPガーデンシティPREMIUMみなとみらいになります。

筆者(杉村富生)の登壇時間は1625分~1725分です。

入場は無料、ぜひご参加を。2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。 https://www.radionikkei.jp/irevent/251213yokohama.html

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