ジェットコースター並みの激しい値動きである。日経平均株価は11月18日が1620円安、20日が1286円高、21日が1198円安、26日が899円高だった。上下動を繰り返している。ただ、ソフトバンクグループ(9984)、助川電気工業(7711)は戻りに転じている。とはいえ、「波高きは天底の兆し」という。
天井圏での乱高下は警戒を要する。これはNYダウも同じだろう。12月9日~10日のFOMCでの0.25%利下げ確率が85%(1週間前は50%)に高まっている。FRBの金融緩和策が株高を支えている。しかし、素直には喜べない。これは景気指標(小売り売上高など)の悪化の裏返しである。
単純に、利下げ→株高と考えるのはいかがなものか。日本は完全に、アメリカ市場の写真相場だ。委託売買代金シェアの6~7割を外国人が占めているだけに、やむを得ないと思う。キオクシアホールディングス(285A)は大株主のファンド(米ベインキャピタル系)の売買意向が伝えられ、急落している。
一方、高市政権は経済安全保障上の重要性が高い技術を「国家戦略技術」として指定し、研究予算の重点配分に加え、税制面の優遇措置を講じる考えだ。具体的には「AI・先端ロボット」「量子コンピュータ」「半導体・光電融合技術」「バイオ・ヘルスケア」「核融合」「宇宙」の6分野である。
安川電機(6506)、富士通(6702)、助川電気工業、ソフトバンクグループ、フィックスターズ(3687)、QPS研究所(5595)、浜松ホトニクス(6965)、JX金属(5016)などが該当する。これらの銘柄はロングランに物色されるだろう。カヤック(3904)、カナミックネットワーク(3939)は正月の餅代稼ぎに最適と思う。
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2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。

