高値持ち合い相場が続いている。日経平均株価は11月4日に、5万2636円の史上最高値を示現したあと、いまひとつ上値が重い展開である。NYダウ、ナスダック指数の大幅高にはついていけない。やはり、AI関連の主軸株は買い疲れ気味となっている。まあ、急騰してきただけに、やむを得ないだろう。
FRBは12月9~10日のFOMCにおいて、0.25%の利下げに踏み切ると思う。パウエルFRB議長の任期は2026年5月15日に切れる。年内には次期FRB議長が決まる。当然、トランプ大統領寄りのハト派が指名される。その前に、パウエル議長は「指導力」を誇示しておきたいはずだ。それが利下げである。
チャイナリスクについては、楽観は許されない。事態は日を追って悪化するだろう。中国の狙いは「高市政権つぶし」にある。そのために、支持率を落とそうとしている。この動きに、親中派の政治家、マスコミ、評論家が呼応し、「これは人災だ」と叫ぶ。高市首相の発言を引き出したのは立憲民主党ではないか。
彼らの行動には“国益”のかけらもない。しかし、これが日本の現実の姿だ。マスコミはインバンド関連の悲鳴(キャンセル禍)を大騒ぎして伝えている。それは中国の思うツボだろう。他国が困ることを平気でやる。かつて、台湾に反大陸派の政権が誕生したとき、中国は「パイナップルを輸入停止」にしたことがある。
まあ、このままでは中国の対日圧力は一段と激化するだろう。この局面はレアメタルに強いアルコニックス(3036)、下水道再生の栗本鐵工所(5602)、ビットコインのメタプラネット(3350)、業績急浮上の日本精機(7287)、北海道地銀の北洋銀行(8524)、深海レアメタル採掘の三井海洋開発(6269)などに妙味があろう。
12月5日(金曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。
会場は大阪・朝日生命ホール、筆者(杉村富生)の登壇は15:00~16:00です。
演題は『株高の潮流に乗り遅れるな!』になります。入場は無料、ぜひご参加を。

