全般相場は徐々に高値波乱の商状に!

杉村富生 兜町ワールド

全般相場は徐々に高値波乱の商状となろう。しかし、半導体関連株などの集中物色が是正され、シンクロ・フード(3963)、ローム(6963)、SMN(6185)、AIストーム(3719)、岡本硝子(7746)、メタプラネット(3350)など、これまで人気の圏外にあった銘柄が買われ始めている。これは個人投資家にとって悪い話ではないだろう。

もちろん、この相場は今年34月のような大崩れは考えにくい。日本では女性初の高市早苗首相が誕生、「日本再生」(サナエノミクス)に向け動き始めている。確かに、衆参ともに少数与党である。国会運営は難しい。しかし、予算成立、法案通過などには支障があろうが、行政サービス、外交面は政権が担っている。

それに、20122013年のアベノミクス始動時はGDP500兆円前後(ずっと横ばい)、税収は伸びず、企業収益は超低空飛行だった。それが現在はGDP600兆円に拡大し、企業の稼ぐ力は40兆円→115兆円と3倍近くになっているし、税収は倍増である。

さらに、外貨準備(コストは1ドル=104円程度)の含み益が40兆円、GPIFの運用益が100兆円、日銀ETFの値上がり益が40兆円強ある。日本政府は“大金持ち”だ。為替介入をすれば5兆~10兆円の利益は簡単に捻出できる。これを原資に消費税の減税(食料品は半分、ないしはゼロに)が可能だろう。

物色面ではセオリー通り(赤札銘柄を狙う)、逆行高の青山財産ネットワークス(8929)、住友ファーマ(4506)、横浜フィナンシャルグループ(7186)、新日本科学(2395)、三井金属(5706)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、JX金属(5016)、三井海洋開発(6269)などに妙味があろう。

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