ポートフォリオの組み換えが可能なタイミング!(2)

杉村富生 兜町ワールド

要するに、ポートフォリオの組み換えが可能だし、やり方はいくらでもある。基本形はここ数カ月、人気の圏外に放置されてきた銘柄をコツコツ仕込むか、逆行高の強い銘柄を攻める戦術が有効だろう。前者では35円配当の国際計測器(7722)、20円配当のnmsホールディングス(2162)、10円配当のエスプール(2471)はどうか。

国際計測器の配当利回り(20263月期)は4.85%、nmsホールディングスの配当利回りは4.69%(20263月期)ある。タスキホールディングス(166A)は5.19%だ。エスプールの配当利回りは3.53%とやや劣るが、決算期は202511月期だ。ほぼ2週間という期間収益を考えると、抜群の収益(リターン)となろう。

逆行高の銘柄では東京電力ホールディングス(9501)、テクノホライゾン(6629)、住友商事(8053)、富士通(6702)、トライアルホールディングス(141A)、関電工(1942)、パルグループホールディングス(2726)などをピックアップできる。住友商事はSCSK(9719)を完全子会社とするなど、IT分野の強化を着々と進めている。

日本郵船(9101)、商船三井(9104)などの海運株は業績面に不安がある。ただ、株価は底堅い。やはり、配当利回りの高さが魅力なのだろう。202512月期に1円配当、500円分のクオカード、500円分のビットコインを配布するAIストーム(3719)、海底光ケーブル関連の湖北工業(6524)は動兆しきりである。

造船は日米が連携し、復活を目指している。中国塗料(4617)、ジャパンエンジンコーポレーション(6016)、三井E&S(7003)は押し目買い有利と思う。いよぎんホールディングス(5830)は70億円、500万株の自社株買いを発表した。今治市は世界に類をみない「造船都市」だ。愛媛県が地盤というのが魅力だろう。

11月29日(土)にラジオNIKKEI & プロネクサス共催 企業IR&個人投資家応援イベントin大阪を開催します。会場はオーバルホールになります。

筆者(杉村富生)の登壇時間は1625分~1725分です。入場は無料、ぜひご参加を。

2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。https://www.radionikkei.jp/irevent/251129osaka.html

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