もちろん、第4次産業革命の目玉はAI(人工知能)である。その流れは変わっていない。いや、データセンター、量子コンピュータなど次々と新しい産業、イノベーション(技術革新)が起こっている。パワー半導体、ハードディスクドライブ(HDD)、銅系接続ケーブルなどの需要も急増している。
さらに、フィジカルAI(AIがロボット、機械、自動車などを自律的に制御する)は富士通(6702)、安川電機(6506)などのロボットに強い企業を浮上させる。ソフトバンクグループ(9984)、エヌビディア(NVDA)、テスラ(TSLA)はこれらの企業に接近、AI時代の「次のステージ」に対応しつつある。
フィジカルAIの流れに沿うCIJ(4826)、セック(3741)、ジーデップ・アドバンス(5885)、テクノホライゾン(6629)はこの局面では買うのをためらう銘柄群だ。しかし、各社ともテーマ性に加え、思惑材料を秘めている。ジーデップ・アドバンスはエヌビディアの友好企業(エリートパートナー)である。
個別銘柄ではセガサミーホールディングス(6460)に妙味があろう。カジノ関連である。自民党と維新の会の連立は関西圏の浮上につながる。特に、2030年のIR(統合型リゾート)構想だろう。この目玉にカジノが据えられる。セガサミーホールディングスはこの分野の先駆者である。
他には平和不動産(8803)、さらに、塩野義製薬(4507)、中外製薬(4519)、第一三共(4568)、住友ファーマ(4506)などのバイオセクター(困ったときの薬品頼み)、富士急行(9010)の決算はまずまずだったが、法人売りに押された。ここは買える。ハイテク株の乱舞に乗りそこなった銘柄は当面、戻りを試す展開が期待できる。
11月22日(土)にラジオNIKKEI&プロネクサス&東京証券取引所共催J-REITファンin広島を開催します。会場は広島YMCA国際文化センターになります。
筆者(杉村富生)の登壇時間は16時55分~17時45分です。入場は無料、ぜひご参加を。2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。

