株式市場は乱気流突入!“揺れ”に備えよ!(1)

杉村富生 兜町ワールド

株式市場は久々に大きな“揺れ”( 乱気流突入)に見舞われている。正念場だ。筆者は年間2030回、航空機を利用するが、メチャクチャ揺れることがある。いや~、これは怖い。キャビンアテンダントの方が「揺れましても飛行の安全性には何ら問題ありません。ご安心ください」。と繰り返し述べてくれても不安は募る。

まして、「サービスを停止します」とか、機長さんが何度も登場、「もうしばらくの辛抱です」と言われては「しばらくって、どのくらいなのか」と、余計に心配になる。株式市場の場合、投資家の皆さんが気掛かりなのは株価指標の下値メドだろう。同時に、AIフィーバー劇場は「幕が降りた」のか、「否か」、という点にあろう。

11月4日時点のNYダウは47085ドル、日経平均株価は51497円だった。単純比較だが、4412ポイント開いている。あくまでも指数だけの絶対値とはいえ、日経平均株価は買われすぎだ。1031日の25日線とのカイリ率は8.93%、東証プライム市場の騰落レシオは99.27だった。2極化である。

日経平均株価だけが急騰していた構図である。経済学的には「異常は必ず修正される」という。AI関連株の集中物色は異常だった、と思う。しばらく休養が必要。反面、ここ数カ月、物色の圏外だった銘柄にホコ先が向かう。5日に逆行高を演じている任天堂(7974)、東京電力ホールディングス(9501)などが候補だろう。

ちなみに、115日の日経平均株価の高値が51422円、安値が49073円だった。その差は何と、2423円である。まさに、バンジージャンプ、乱高下だ。大引けは1284円(2.5%)安の50212円と戻して終わったが、高値圏の上下波動は相場の転機を示しているとはいえないか。

11月22日(土)にラジオNIKKEI&プロネクサス&東京証券取引所共催J-REITファンin広島を開催します。会場は広島YMCA国際文化センターになります。

筆者(杉村富生)の登壇時間は1655分~1745分です。入場は無料、ぜひご参加を。2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。

https://www.radionikkei.jp/jreitfan/251122hiroshima.html

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