秋のAIフィーバーはとりあえず、終了か?

杉村富生 兜町ワールド

いや~、すごい相場である。いや、秋のフィーバー劇はとりあえず、「終わった」と言うべきだろう。ようやく騰勢一服だ。「日本再生第2幕相場」は始まったばかりだが…。日経平均株価は114日に、52636円の高値まで上昇した。47日の瞬間安値(30792円)比の上昇幅は21844円、上昇率は70.9%に達する。

多くの投資家、営業員の皆さんが「こんな激しい値動きにはついていけない」と嘆いていたが、実際に押し目形成場面が到来すると、逆に買えないもの。相場格言の「押し目待ちに押し目なし」とはちょっと違うが、大きな流れ(トレンド)に乗れない人達はずっと眺めるだけ。しかし、結局はどこかで高値をつかまされる。

この世界では「遅れた者は悪魔のエジキ」というのに。やはり、動き始めた汽車に思い切って、飛び乗る覚悟が必要だろう。それが不可能な慎重な人(投資家)は翌朝の始発電車を待てば良い。赤いランプの終列車を見つめていても絶対に止まってくれない。遠ざかるのみ。いやはや、悲しい話じゃないか。

データセンター関連のデータセクション(3905)は買いづらい銘柄の代表的な存在である。深海レアメタル採掘関連の岡本硝子(7746)、仮想通貨に注力中のコンヴァノ(6574)もそうだ。AIストーム(3719)も状況は似ている。夢は大きい。しかし、この押し目を買うには勇気が必要である。

(NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信(1357)47日の高値18030円が114日には5452円の安値まで売られている。右と左では大違いである。この局面では「こちらだろう」と注目する専門家がいる。相場的には間違っていない。やっと、仕掛けのタイミングが到来した、といえるだろう。

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