いや~、すごい相場である。いや、秋のフィーバー劇はとりあえず、「終わった」と言うべきだろう。ようやく騰勢一服だ。「日本再生第2幕相場」は始まったばかりだが…。日経平均株価は11月4日に、5万2636円の高値まで上昇した。4月7日の瞬間安値(3万0792円)比の上昇幅は2万1844円、上昇率は70.9%に達する。
多くの投資家、営業員の皆さんが「こんな激しい値動きにはついていけない」と嘆いていたが、実際に押し目形成場面が到来すると、逆に買えないもの。相場格言の「押し目待ちに押し目なし」とはちょっと違うが、大きな流れ(トレンド)に乗れない人達はずっと眺めるだけ。しかし、結局はどこかで高値をつかまされる。
この世界では「遅れた者は悪魔のエジキ」というのに。やはり、動き始めた汽車に思い切って、飛び乗る覚悟が必要だろう。それが不可能な慎重な人(投資家)は翌朝の始発電車を待てば良い。赤いランプの終列車を見つめていても絶対に止まってくれない。遠ざかるのみ。いやはや、悲しい話じゃないか。
データセンター関連のデータセクション(3905)は買いづらい銘柄の代表的な存在である。深海レアメタル採掘関連の岡本硝子(7746)、仮想通貨に注力中のコンヴァノ(6574)もそうだ。AIストーム(3719)も状況は似ている。夢は大きい。しかし、この押し目を買うには勇気が必要である。
(NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信(1357)は4月7日の高値1万8030円が11月4日には5452円の安値まで売られている。右と左では大違いである。この局面では「こちらだろう」と注目する専門家がいる。相場的には間違っていない。やっと、仕掛けのタイミングが到来した、といえるだろう。
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