いや~、すごい。10月に入っての相場について、市場関係者は「手がつけられない」と。やはり、ここは素直に流れに乗る局面だろうか。古来、「賢き人の富めるはまれなり」とか、「続く流れに逆らうな、ついていくのが儲けの道」というが…。インテリ(知識人)はあれやこれやと考え過ぎて失敗する。
買われてきた銘柄はソフトバンクグループ(9984)、キオクシアホールディングス(285A)、フジクラ(5803)、三菱重工業(7011)、アドバンテスト(6857)、川崎重工業(7012)、IHI(7013)、レーザーテック(6920)、ディスコ(6146)、JX金属(5016)など機関投資家が介入している商いのできるド真ん中の銘柄群である。
さらに、東洋エンジニアリング(6330)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、日立製作所(6501)は大商いだ。テーマ的には第4次産業革命のメリットを享受している半導体、データセンター関連をはじめ、防衛関連など。三井E&S(7003)、名村造船所(7014)など造船セクターはロングランに買われるだろう。
日米首脳会談をきっかけに、「造船復権」の日米共同の施策が始まる。日本政府は1兆円を投じる。かつて、「鬼の佐野安(サノヤス)、地獄の名村、情け知らずの藤永田」と形容されたが、サノヤスは造船業から撤退、藤永田は三井E&Sに吸収されている。唯一残った上場会社の名村造船所はしぶとい会社である。
もちろん、あまりのフィーバーは怖い。小玉での小すくい戦術の基本方針は忘れてはいけない。素っ高値圏での“大勝負”はリスクが大きすぎる。ちょっとした波乱でも心が揺さぶられてしまう。結局、すぐに投げさせられる。とりあえず、個人投資家は小口の売買単位での参加が望ましい。短期的には無理は禁物と思う。
11月22日(土)にラジオNIKKEI&プロネクサス&東京証券取引所共催J-REITファンin広島を開催します。会場は広島YMCA国際文化センターになります。
筆者(杉村富生)の登壇時間は16時55分~17時45分です。入場は無料、ぜひご参加を。2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。

