日経平均株価は初の5万円大台乗せ!

杉村富生 兜町ワールド

“日本再生”相場第2幕の開演である。日経平均株価は5万円の大台に乗せた。日本初の女性首相(高市早苗氏)の登場は「時代の要請」との見方ができる。男とか、女とかの話ではない。いまや、国際的な分断社会を迎えている。国政のリーダーに求められているのは強い意志を持った国家主義の視点だ。単純な保守とは違う。

世界は関税に守られた低生産性、高コスト体質のアメリカ、自由貿易を唱える国々、そして強権国家群に分かれている。もちろん、この3経済圏は複雑に絡み合っている。米中貿易戦争は短期的には“和解”するだろう。しかし、油断はできない。中国は長期戦の構えをみせている。

国内的には地方と大都市、富裕層とそうでない人の格差が拡大し、保守と革新の対立は先鋭化する。まさに、混乱の世紀である。フランスが好例だろう。政治はグシャグシャだ。いまや、政治の安定、財政再建の面ではあのイタリアに負けている。やはり、同国初の女性首相(ジョルジャ・メローニ氏)の効果だろう。

これかの政界リーダーはロシア、中国、アメリカなどと対峙できる精神力、行動力が不可欠である。国政のトップがぐらついていては国民の生命、財産、生活を守れるはずがない。今週は日米首脳会談をはじめ、FOMC、日銀金融政策決定会合が開催される。FRBは利下げ、日銀は据え置きとなろう。

高市首相は日本版サッチャーといわれているが、メローニ首相は「地中海の鉄の女」と称されている。物色面では造船セクターが面白い。三井E&S(7003)、ジャパンエンジンコーポレーション(6016)、名村造船所(7014)などに注目できる。レアメタル関連の東洋エンジニアリング(6330)、三井海洋開発(6269)は集中人気となろう。

10月31日(金曜)に日本証券新聞社主催、大山日ノ丸証券協賛の株式講演会を開催します。会場は倉敷市芸文館、筆者(杉村富生)の登壇は15301630です。

演題は『年末~新春相場を展望する!』になります。入場は無料、ぜひご参加を。

https://www.nsjournal.jp/seminar/20251031kurashiki/

 

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