日本列島には秋雨前線があって、時雨模様である。寒い。先日、東京の最高気温は15度だった。いや~、夏の猛暑が懐かしい。秋はあったのか、なかったのか。一気に冬到来だ。クマは“穴”に入らず、相変わらず市街地に出没している。腹が減っては「冬眠など無理」ということか。
確かに、今年はドングリ、ブナなどの木の実が少ないらしい。近所の公園には例年、ジャラジャラとドングリの実が落ちていたが、今年は数個だけ。子供(女の子)が木の実を探していたが、「ひとつも見つからない」と嘆き、「おじさん、あの赤いのを取ってよ」とせがまれた。通りすがりなのに。
赤い実はハナミズキだ。てっぺんにあり、届かない。笑って通りすぎたが…。駆除されたクマはやせていた、という。山は人工林だらけだ。クマは里に行けば食べ物がたくさんある(スーパーには肉、魚、果物が豊富)と、認識したに違いない。クマ騒動は恒例行事になるのだろうか。死者は9人に上っている。
株式市場には木枯らしが吹き始めた。なにしろ、4月7日の3万0792円(ザラバベース)を安値に、10月21日は瞬間4万9985円の高値まで急騰した。実に、上昇幅は1万9193円、上昇率は62.3%に達する。それだけに、この程度の調整(値固め)は当然と思う。
物色面では、造船の名村造船所(7014)、造船用塗料トップの中国塗料(4617)、貴金属(菱刈鉱山)の住友金属鉱山(5713)、北国のスーパーのアークス(9948)、レアメタル探査、港湾クレーンの三井E&S(7003)、好業績のブロンコビリー(3091)、大阪IR構想に乗るグローリー(6457)、材料豊富なGMOコマース(410A)はじっくり狙える。
10月31日(金曜)に日本証券新聞社主催、大山日ノ丸証券協賛の株式講演会を開催します。会場は倉敷市芸文館、筆者(杉村富生)の登壇は15:30~16:30です。
演題は『年末~新春相場を展望する!』になります。入場は無料、ぜひご参加を。

