いや~すごい相場である。週明け10月6日の日経平均株価は2175円(4.75%)高の4万7944円(高値は4万8150円)高と急騰した。マーケットは高市早苗総裁を「日本版サッチャー」と持ち上げている。市場関係者は、日経平均株価は「5万円」の大台乗せを狙う」と超強気である。7日も続伸している。
ただ、NYダウの水準を“絶対値”で上回っているほか、25日移動平均線とのカイリ率は6日時点では7.95%に上昇、裁定買い残は昨年7月以来の高レベルだ。しかし、売り方の買い戻しに加え、「アベノミクス相場の第2幕の開演」との声があって、買い優勢の展開になっている。
とはいえ、危うさが残る。しょせん、先物主導の相場展開である。今年4月7日(日経平均株価は3万0792円の安値を示現)とは真逆の動きだ。ここはやはり、銘柄勝負である。投機筋は買って儲け、売って儲ける。まあ、ヘッジファンドは両刀を使う。だからこそ、インデックスにはこだわる必要はないだろう。
それに、6日の株式市場ではアドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)の3銘柄だけで日経平均株価を約900円押し上げていた。今後の動向はひとえに、この3銘柄(AI関連セクター)にかかっている。要するに、ハイテクマーケットのナスダック市場次第である。
さて、時価総額が過小な日本企業はみんな狙われる。東京コスモス電機(6772)は1947年設立の老舗だったが、複数の投資ファンドの“連合軍”によって、社長が解任され、投資ファンドの出身者が社長になった。これはスウォーミング(群がり型)と呼ばれる形態である。事前にアクティビストが連携するウルフパック(群狼型)とは違う。
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