日本人はリスクを極端に嫌う。いや、明治以来の国策がそうだった。国民は預・貯金偏重を強いられたのだ。しかし、その愚かさにようやく政府、人々は気がついた。なにしろ、個人金融資産の5割超(1100兆円強)が現・預金では家計が豊かになるはずがないだろう。アメリカとの差は拡大する一方である。
ちなみに、日本の個人金融資産は2239兆円(6月末)だが、アメリカは2京を超えている。リスクを好む国民性とリスクを嫌う国民性の違いといえばそうだ。しかし、国の政策は変わった。マル優制度を廃止し、NISA・新NISAの導入が意味するのは国家を挙げての株高作戦である。さあ、この流れに乗ろうじゃないか。
なお、個人金融資産の6割は60歳以上の人が持っている。漫画での話だが、詐欺師が「高齢者は金持ちだ。何もせず、ノンキに暮らしている。それを奪って何が悪い」と開き直る場面がある。いや、これは違う。若い時に必死に働き、お金を貯めた人が大半だろう。
それに、高齢者はすべてお金持ちという訳ではない。実は、60歳以上の単身者の場合、42%の人は金融資産が200万円以下だ。ゼロの人が3割弱存在する。この人達は年金が少ないうえに、エンゲル係数が高い。最近の物価高には本当に困っている、と思う。
洋上風力発電で息を吹き返してきた再生エネルギー関連のレノバ(9519)、南海トラフ地震に備える防潮堤のジオスター(5282)、富士山噴火対応の火山灰の除去に実績を持つ(道路清掃車)豊和工業(6203)は狙える。ローム(6963)は出直り急だ。天井が高いのが魅力である。
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