石破茂首相が突然の辞意表明、10月には自民党総裁選が実施されることになったが、株式市場には「総裁選の間は株高」とのジンクスがある。実際、8月の株式市場は大幅高だ。さて、昨年9月の総裁選には9人が立候補した。今回はどうか。
やはり、高市早苗氏、小泉進次郎氏の両人を軸に展開されるのは間違いない。高市氏では防衛、原発関連、小泉氏では農業・地方創生がテーマとなろう。
ちなみに、高市トレードでは三菱重工業(7011)、助川電気工業(7711)などが買われ、小泉首相有力となれば井関農機(6310)が物色されるだろう。ただし、ダークホースの登場もうわさされており、決め打ちは危険だ。いずれにせよ、かつてのように「首相の任期は1年」の悪夢が繰り返されることのないように。
景気の悪化は明らかである。アメリカの8月雇用統計(5日に労働者が発表)は新規雇用者数が2.2万人増にとどまり、エコノミスト予想の7.5万人増を大幅に下回った。これを受け、10年物国債利回りは4.088%に低下し、9月16~17日のFOMCでの利下げ確率(0.25%が97%、0.50%が5%)が一段と高まっている。
基本は総論(インデックス)を語らず、各論(銘柄)勝負の展開と主張している。9~10月相場は荒れやすい。ただし、今年は9月16日~17日のFOMCにおいて、FRBが利下げを断行するだろう。これが昨年とは違う。足元の相場は堅調だ。日経平均株価は最悪、4万1000円そこそこまで下落する、と考えていたのだが…。
9月18日(木曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。
会場は東京証券会館、筆者(杉村富生)の登壇は15:00~16:00です。
演題は『第4次産業革命に対応した投資戦術!』になります。
入場は無料、ぜひご参加を。
https://www.nsjournal.jp/seminar/20250918tokyo/