参院選は事前予測通りの結果である。与党(自民党、公明党)は非改選を含め、定数(248)の過半数を維持できず、衆議院に続き、少数与党となった。政権運営は極めて厳しいものになろう。石破政権は衆院選、都議会選と、「3連敗」だ。今回の参院選(出口調査)では政権不支持率が70%もあった。国民の信頼を完全に失っている。
野党の消費税減税、ないしは廃止要求に対し、給付金での対応(ポピュリズム合戦)では勝ち目はない。この国の将来をどうするか、との視点が欠けている。もちろん、国民の生活は厳しい。将来不安が存在する。マキャベリズムに走るロシア、中国、アメリカに加え、少子高齢化社会の到来である。
インフラの劣化は著しい。そこを訴えたのが参政党だ。議席を2→14に伸ばした。外国人排せきの政策は受け入れがたいが…。国民民主党も大躍進だ。減税、財政出動を主張する。
さて、今後の株式市場の展望だが、石破首相は「続投」の意向を示している。その場合、積極財政派の野党との連携が不可欠になる。とりあえず、株価は反発か。財政出動を好感する。長期金利(10年物国際利回り)には圧力がかかる。為替は円安(日本売り)に振れるだろう。
この局面は引き続いて、短期的に総論を捨て各論(銘柄)勝負の投資が有効と判断する。具体的には第4次産業革命の進展(イノベーションは日本を救う)を背景に、豆蔵デジタルホールディングス(202A)、ヤプリ(4168)、JTP(2488)など生成AIセクターに注目できる。
8月2日(土曜)にラジオNIKKEI & プロネクサス共催 企業IR&個人投資家応援イベントin東京を開催します。会場は大崎ブライトコアホールになります。
筆者(杉村富生)の登壇時間は16時25分~17時25分です。入場は無料、ぜひご参加を。
2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。https://www.radionikkei.jp/irevent/250802tokyo.html