杉村富生 兜町ワールド
外部環境は相変わらず、不透明である。トランプ関税に加え、政治は迷走気味だ。与野党ともに、ポピュリズムにシフト、「この国をどうするのか」の視点に欠けている。歴史的にはポピュリズムは国を滅ぼす、という。
長期金利(10年物国債利回り)は1.595%と、17年ぶりの水準になった。財政出動が避けられない、とマーケットはみている。インフレリスクもある。債券売り→金利上昇だ。債券価格、株価の下落は日銀の財政面を直撃する。
しかし、株式市場は意外に冷静だ。4~6月に、日経平均株価は1万円強、32.7%の急騰劇を演じた。それなのに、この強さはどうしたことか。ただし、油断はできない。4月7日に日経平均株価は3万09792円の安値まで売り込まれた。水星の逆行の最中(最終日)である。
7月18日~8月11日は水星の逆行パターンに入る。「たかが、星占いじゃないか」というが、ヘッジファンドなどの運用者は「ゲンをかつぐ」習性がある。新月、満月もそうだ。まあ、この時期はファンドマネージャーの多くが夏休み(サマーバカンス)だ。その薄商いを狙って、投機筋が“悪さ”をする(仕掛ける)場面があろう。
友人・知人(投資家)は「万博に行く」という人や、このタイミングに「墓参りをしたい」というケースが多い。相場巧者は適当に「お金を休ませる」。JX金属(5016)、フジ・メディア・ホールディングス(4676)、日本アビオニクス(6946)をはじめ、男性コスメのリップス(373A)は狙える。
7月21日(月・祝)海の日に「ラジオNIKKEIリスナー感謝祭2025夏」開催!
筆者(杉村富生)は「ザ・マネー サマースペシャル」11:30~12:30に出演します。
オンエア後はラジコタイムフリーで配信!どうぞお楽しみください!
目次