東京(首都圏)は日々変容している。47都道府県のうち、人口が増えているのは東京都と埼玉県だけだ。特に、東京都心部はすごい。日本橋、六本木、渋谷周辺、虎ノ門界隈は行くたびに景色が変わる。東京駅八重洲側は開発が遅れていた。それが急激に変わりつつある。
ブリヂストン(5108)の本社ビルが建て替えられ、東京建物(8804)が再開発を行った。既報の金沢の社長さんの老朽化ビル(昨年に建て替え)は大手不動産会社の「地上げ」の対象になっていたらしいが、売るのを我慢した、という。これが良かった。現在では「呼び値」が300億円を超えている、とのことだ。大成功じゃないか。
時価だけではない。日本株はアメリカ企業に比べ相対的に、スケール(時価総額)が小さい。繰り返しになるが、マグニフィセント・セブン(アメリカ市場の時価総額上位7社)の時価総額は2651兆に達する。実に、1600社強上場の東証プライム市場(967兆円)の3倍近くある。
一方、本家(もともと、『マグニフィセント・セブン』→すばらしき7人は黒澤明監督の『七人の侍』のリメイク版)の7人のサムライ(東京市場の時価総額上位7社)の時価総額は150兆円にすぎない。マグニフィセント・セブンの18分の1の規模だ。いやはや、これは悲しすぎる。
7人のサムライに続くのはファーストリテイリング(9983)、NTT(9432)、キーエンス(6861)、東京エレクトロン(8035)などだが、時価総額は12兆~13兆円だ。小型株?と言えば失礼だが、実際はそんなスケールである。アドバンテスト(6857)は8.8兆円、三菱電機(6503)は6.5兆円にとどまる。
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