酷暑列島(猛暑)に負けない投資戦術!

杉村富生 兜町ワールド

暑い、暑すぎる。酷暑列島である。鹿児島の悪石島では群発地震(621日以降、震度1以上が1600回)が続いている。島民の人達が不安になるのは当然だ。「眠れない」。いや~、そうだろう。ずっと揺れている。悪石島と名前は「ギョッ」とするが、これまでは住み良いところだった、という。

まあ、日本列島はプレートの境界線と火山の上にある。地震は多い。火山は無数だ。反面、温泉は1000メートルほど、掘れば出る。その恩恵は大きい。暑いときはカレーうどん、熱々のラーメンなどを食べ、汗をかくのも一策である。いや、やっぱり冷やし中華か、そーめん、ビールか。筆者はキリン淡麗グリーンラベルで晩酌している。

株式市場は温度計と反比例しているようだ。急騰してきただけに、ここでの調整はやむを得ない。ただ、再三指摘しているよう通り、大崩れは考えにくい。外国人の買いが続いている。株価は日米関税交渉の完敗、政治の迷走などを乗り越えつつある。外国人買いは企業サイドの経営改革を評価しているのだろう。

さらに、トランプ関税によって、世界はデカップリング(経済分断)の時代を迎えている。アメリカ、自由貿易圏の国々、BRICKS諸国の3極構造だ。これを受け、国際マネー、オイルマネーなどは運用先のアメリカ一極集中を是正、多極分散の姿勢を強めている。これが日本株の下落を阻止し、上昇を支援する。

物色面では当面は個別物色との認識のもと、アクティビストが狙うシンクロ・フード(3963)、アニコム ホールディングス(8715)、AI関連のトリプルアイズ(5026)、ヘッドウォータース(4011)、スタンド・オフ(無人防衛システム)関連の日本アビオニクス(6946)、思惑妙味のSMN(6185)などに妙味があろう。

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パーソナリティは経済評論家 杉村富生です。どうぞお楽しみください!

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