第4次産業革命の中核技術はAI!(4)

杉村富生 兜町ワールド

具体的には半導体、データセンター、電力設備、パワーモジュール関連セクターのアドバンテスト(6857)、高砂熱学工業(1969)、きんでん(1944)、フジクラ(5803)、ローム(6963)などがそうだ。小物ではAI関連のジーデップ・アドバンス(5885)、トリプルアイズ(5026)などに注目できる。

再三指摘しているように、現在は第4次産業革命が進行中である。活版印刷、蒸気機関、電力、鉄道などの第1次~第2次産業革命(大量生産、分業の進展)を経て、コンピュータ、IT、オートメーションの第3次産業革命の続くサイバー空間を軸とするイノベーション(技術革新)だ。社会構造は劇的に変化する。

すなわち、AI(人工知能)を軸に、IoT、ビッグデータ、ロボティクス、5G(次世代通信網)、ブロックチェーンなどサイバー空間と現実世界が融合する。要するに、データを資本とする社会だ。データの収集、解析、活用が石油に匹敵する戦略商品としての価値を持つことになろう。

データセンターの重要性は一段と高まる。通信分野では光ファイバーが必要不可欠になる。すでに、フジクラ、湖北工業(6524)、精工技研(6834)などの存在感が高まっている。精工技研は、かつては高収益→超優良株だった。200091日には6970円の高値がある。

さらに、データセンターは大量の電力を必要とする。電力設備投資関連のきんでん、関電工(1942)、三機工業(1961)、シンフォニアテクノロジー(6507)などが潤うだろう。もちろん、トーエネック(1946)、九電工(1959)は絶好調組である。政府は東京電力ホールディングス(9501)の原発再稼働を願っている。

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