第4次産業革命の中核技術はAI!(2)

杉村富生 兜町ワールド

時代の変革期にはその流れ(イノベーション→技術革新)についていけない人がいる。AIが代表例だ。明治時代、鉄道を敷設するのに「ニワトリが卵を産まなくなる」と猛反対し、実際に鉄道が迂回した、という地方都市の話がある。全国には似たようなケースはいっぱい存在する。

工業化、機械化の反発はチャップリンの映画に描かれているが、AIもそうだ。「危険だ」とか、「仕事を奪う」などと批判する専門家がいる。しかし、使うのはヒトだ。嫌っていては前に進めない。株式市場では光ファイバー、データセンター関連、半導体関連のフジクラ(5803)、アドバンテスト(6857)が人気化しているではないか。

アメリカ市場ではステーブルコインのサークル・インターネット・グループ(CRCL)、AIサーバーのコアウィーブ(CRWV)が人気を集め、データセンター関連のマイクロン・テクノロジー(MU)、ハードディスク(HDD)のシーゲイト・テクノロジー・ホールディング(STX)などが復活を遂げつつある。HDDは日本勢が撤退した分野である。

なにしろ、第4次産業革命だ。AIを軸に、IoT、ビッグデータ、ロボティクス、ブロックチェーンなどサイバー空間と現実世界が融合する。5G(次世代通信網)、光ファイバー網の構築、データセンターが不可欠になる。精工技研(6834)、湖北工業(6524)は往年の“輝き”を取り戻している。

いわゆる、「未知の領域」である。エッジAIAIエージェントなど新分野が登場、アメリカ市場ではAIエンターティメントなどでは新成長企業が次々に登場している。スポティファイ・テクノロジー(SPOT)、ネットフリックス(NFLX)がそうだ。この流れは日本市場に波及するだろう。

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