スケールAIに143億ドル投資したメタ・プラットフォームズの時価総額は253兆円である。アップル(AAPL)、エヌビディア(NVDA)は498兆円である。これらの企業は企業買収によって、成長を遂げてきた。日本企業はそろって、小粒だ。トヨタ自動車(7203)だって40兆円強にすぎない。これでは狙われる。
エヌビディア関連(AI、データセンターに絡む)のコアウィーブ(CRWV)、マイクロン・テクノロジー(MU)、シーゲイト・テクノロジー・ホールディング(STX)の強さの背景には時流に乗るだけではない。いろいろな思惑がある。すなわち、M&Aだ。これは日本企業も同じだろう。
ステーブルコインのサークル・インターネット・グループ(CRCL)もそうだ。ブラックロック(BLK)、エヌビディアなどが株式の取得の意向をみせている、という。ちなみに、ステーブルとは「安定」という意味だ。米Circle(サークル)社が発行するステーブルコインは「USDC」と称される。まさしく、ドルに信頼されている。
日本市場では防犯関連の能美防災(6744)、ホーチキ(6745)、造船関連のジャパンエンジンコーポレーション(6016)、名村造船所(7014)などが人気を集めている。三井海洋開発(6269)、三菱重工業(7011)、きんでん(1944)なども堅調だ。設備投資関連の三機工業(1961)は上場来高値圏にある。
なお、外国人は強気だ。市場関係者の間には「外部環境が不透明なのに、これはどうしたことか」との声が出ているほど。実に、4月第1週~6月第2週の買い越し額は3兆9722億円に達する。11週連続の買い越しだ。ブラックロックに代表されるアメリカ系ファンドに加え、年金基金、オイルマネーなどが参戦している。
6月24日(火)8:20~8:40
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