ヘビは足がなくても木に登る、という!

杉村富生 兜町ワールド

先日、ゴールデンウィークの真っただ中に、東海道新幹線が岐阜羽島駅周辺で停電、1時間半にわたって運行がストップ、大混乱となった。その原因は長さ1メートルのヘビが架線に引っかかったため、という。テレビニュースでは「どうやって、あんなところに登ったのか」とコメントが出されていた。当然の反応だろう。

なぜ登ったのか、どうして登ったのか、という疑問だ。しかし、株式市場では「ヘビは足がなくても木に登る」との教えがある。すなわち、この意味は特段の材料がなくても株価は上昇することがある、ということ。需給要因だ。まあ、材料はあとから貨物列車に乗ってやってくる、ともいう。

ヘビは執念深いし、良く木に登る。それは鳥の巣のタマゴ、ヒナを狙うためだ。電力会社では「電柱に鳥の巣があったら連絡を」と呼びかけている。クオカードをくれるらしい。ツバメの巣は軒下とか、玄関内などに作られているが、ヘビが登っているのを見た記憶がある。

株式市場は3月下旬~4月初旬の悪材料続出の厳しい局面を乗り越えた。日経平均株価は47日に30792円の安値をつけている。79日までは大丈夫だろう。その後は追加関税の90日間の猶予期限切れを迎える。上乗せ関税の復活(交渉次第)とともに、アメリカでは債務上限問題が再燃する。

好業績の視点ではきんでん(1944)が強い。売買代金では防衛関連の三菱重工業(7011)、自社株買いの信越化学工業(4063)、野村ホールディングス(8604)は狙える。ソニーグループ(6758)、アドバンテスト(6857)は連日の大商いである。円高一服とあってトヨタ自動車(7203)はじり高である。

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