GW期間中の内外スケジュール&材料!(中)

杉村富生 兜町ワールド

5月34日にはバークシャー・ハサウェイ(BRK-A)の株主総会(ネブラスカ州オマハ)が開かれる。オマハの町に、世界の投資家4万人が集まる。昨年夏~秋にアップル(AAPL)を売却、現金50兆円を積み上げたウォーレン・バフェット氏の次の戦略がポイントになる。

彼の戦略は基本的に、「安い局面を買う」だ。日米両市場ともに、絶妙の投資タイミングにある。彼の持論は「優良株は常に割高に買われている。しかし、それが何らかのアクシデントによって、売られた局面は絶好の買い場になる」と。

為替は極端な円高圧力が消えた。ベッセント財務長官の「特定の国に、為替水準を求めない」との発言が効いている。19859月のプラザ合意(円は1ドル=240円前後が120円の猛烈な円高に)は実際、アメリカの貿易収支の改善に役に立たなかった。財務赤字も減少していない。いや、30兆ドルに膨らんでいる。

ベッセント財務長官はヘッジファンドの親玉的な存在だが、経済歴史学に詳しい。出身校のエール大学では客員教授を務めていたことがある。彼は多国間の「マールアラーゴ合意」には批判的だ。この実現は不可能だろう。アメリカは2国間の合意を目指している。円は結局、時間をかけてジリ高となろう。

買い物を集めているのは主軸株だけではない。小物もそれなりに物色されている。大株主が交代したココナラ(4176)、トヨタ自動車(7203)グループの再編の思惑がある愛知製鋼(5482)、造船業復活の流れに乗る内海造船(7018)、名村造船所(7014)などが人気を集めている。

5月24日(土曜)にラジオNIKKEI&プロネクサス&東京証券取引所共催J-REITファンin東京のイベントを開催します。会場はJA共済ビル カンファレンスホールになります。筆者(杉村富生)の登壇時間は175分~1755分です。入場は無料、ぜひご参加を。2025年の相場展望、および活躍期待株について解説します。https://www.radionikkei.jp/jreitfan/250524tokyo.html

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