株式市場の金鉱脈を探そうじゃないか?(5)

杉村富生 兜町ワールド

AI・半導体、データセンター関連セクターは旺盛な設備増強を続けている。5年間にイビデン(4062)は4000億円、TOTO(5332)は800億円を投入するなどが好例だ。イビデンは年商に匹敵するスケールである。TOTOはロジック半導体を開発する、という。さらに、「静電チェック」を手掛けている。

TOPPANホールディングス(7911)は半導体パッケージ基板、竹田iPホールディングス(7875)は半導体事業に注力している。花王(4452)のウェハー洗浄工程用薬剤もそうだ。いずれも祖業をベースにその強みを発表したもの。既報の味の素(2802)はアミノ酸技術を生かしている。

村田製作所(6981)の2027年3月期はAIサーバー向けの積層セラミックコンデンサ(MLCC)の伸びに支えられ、史上最高決算となる。積層セラミックコンデンサはAIサーバー1台当たり1万5000個~2万5000個を掲載する必要がある。村田製作所はこの分野の世界トップ企業だ。需要増をフルに享受できる。

まさに、AI・半導体、データセンターセクターの活況を満喫している。もちろん、史上最高値決算企業は上場企業の4社に1社、500社超に上る。好業績企業はAI・半導体、データセンター関連のド真ん中の銘柄だけではない。恩恵は周辺企業に広がりつつある。

荒川化学工業(4968)は祖業(ロジンのもとである松やに)を生かし、ハードディスク用精密研磨剤などに展開している。大気社(1979)は空調工事が国内工場立地の製造工場、半導体工場向けに伸び、2027年3月期は史上最高決算となる。日本特殊陶業(5334)は半導体業界向けの素材が伸びている、という。

ラジオNIKKEIの投資情報番組「マーケット・テラス」に毎週水曜日14時30分から出演しています。
コメンテーターは経済評論家 杉村富生です。
オンエア後はラジコタイムフリーで配信!どうぞお楽しみください!
https://www.radionikkei.jp/terrace/

目次